漫画の描き方01-4:修正ネームを見てみよう、その2

漫画の描き方01-4:修正ネームを見てみよう、その2

こんにちは、エリクスです!
誰でも漫画ネームが描けるWEB、4回目です!

前回のネーム修正記事の続きになりますので、良かったら前の記事からよんでみてくださいね。

ストーリーとして必要な情報は?

では続きを行きましょう!
ストーリーとしての必要な情報についても考えてみましょう。
状況の情報とともに、どんなストーリーなのかな?についても伝わる必要がありますが、ストーリーに関しての主な必要情報はこの4つです

ストーリーとしての必要情報

1、どんなジャンル?
2、どんなキャラクターがでてくる?
3、舞台はどこ?
4、キャラクターの関係性は?

なるほど!状況だけでなく、ストーリーとしても必要情報があるんですね!

今回のネームで見てみるとこんな感じです

1、ジャンル〇:学園コメディだとわかる
2、キャラクター〇:どんなキャラか伝わる
3、舞台〇:学校とわかる
4、関係性×:わかりづらい

あ!関係性がわからない!!

読んでいけばわからなくもないんですが、まだまだわかりづらいんですね

2人の関係性も知りたい

このネームを見ると
「焼きそばパン食べている場面にいやがらせのようなことをされている」
ということはわかります

ただ、仲良しなのか、普段は話をあまりしないただのクラスメイトなのか、今日初めて会ったのか、ちょっとわかりづらいんですね

はーなるほど!

エリクスさん的には、どんなイメージで作りましたか?

そうですね…

想定した関係性は?

いつも女の子に対して男の子が絡んでいて、おいしいところを男の子が持っていってしまい女の子が被害をこうむるけど、心底嫌ではない。

みたいなイメージ?・・・です

なるほど!それならもったいないことが起きていますよ!

え!そうなんですか?

関係性が伝わっていないのはなぜ?

まず4コマめのセリフを見てください

「あれ?私からまれてない?」
このセリフ…
これだと、想定している関係性とちょっと違うんですね!
普段あまり話さないのかな?という関係性のセリフですよね。

た、確かに…!

そして、表情も大事です。
現在の表情だと、ちょっと「またか感」はないんでよ。
まるで、知らない人に話しかけられた顔に見えてしまいます

そうですね!

例えば、こんな感じの表情・セリフにすると、「いつもからまれているんだな」という空気を演出できるかもしれません

確かに、わかりやすいですね!

あれ?そもそも関係性をそこまで考えていたのか問題

あのーここに来て言いにくいのですが…

どうしました?

たぶん…

あまり深く関係性を考えてなかったです!
先ほどは説明でペラペラ話ましたが、なんか作っていた時はそんなに関係性を気にしてなかったような…

やっぱりそうですね!

え!?やっぱり!!?

漫画作りのタイプとは?

たぶんエリクスさんが見せたいのって、ストーリーの展開だと思うんですよ

確かに、常にストーリーのことばかり考えてしまいます

漫画の作り手って一概には言えないですが、
・ストーリーを作りたいタイプ
・キャラクターを作りたいタイプ


みたいに、結構みんなどちらかに寄っちゃう傾向があります

なるほど!

それぞれ苦労もあって、

・ストーリー型の人はキャラクター作りに苦労する
・キャラクター型の人はストーリー作りに苦労する


そんな傾向があります!

なるほど!
そうしたら、エリクスはバリバリのストーリー型だと思うんですが、確かに話のオチとかそっちのが気になって、あまりキャラクターに対して意識がなかったかもです

ストーリー型であっても、意識してキャラクターを愛してあげるのって重要です!
そしてきっと、エリクスさんもキャラへの愛はありますよ!良いキャラたちです

ありがとうございます!

それを読者にもわかりやすく伝えてあげるとより良くなります

ついついしゃべってしまいがちなストーリー型

4コマ目の「からまれてない?」とか、ストーリーの状況を伝えたくて、ついしゃべっちゃってるのだと思います

そうですね、読者に正確に展開を把握してほしい気持ちはありました

自然なやりとりの中でも、この女の子がからまれているのは伝わるので、そこまで言い過ぎなくても実は大丈夫ですよ

そっか、そうですね!絵や状況で伝わるものは言い過ぎずに、キャラクターのやり取りで伝わるように心がけてみます!

感情についても見ていこう

感情についても見ていきたいと思うのですが、まずこの5コマ目が気になります。
どんな意図でいれましたか?

はい、それは、感情を見せたくていれました!
「また、来た…」みたいな感じを表したくて

なるほど、やろうとしていることは正しいと思いますが、少し紐解いてみましょう。
ちょっと前回のおさらいです。

1エピソードの基本形はこれです

出来事

 → リアクション(受動的・ほぼ驚き)

 → 感情(能動的・喜怒哀楽)

これが基本サイクルになります。
リアクションは受動的で、ほとんどが驚きです。
そしてその後に能動的な喜怒哀楽の感情がやってくるという順番です。

はい!

ここで注意したいのが、出来事のすぐあとって、あんまり喜怒哀楽って出てこないんですね。
必ずリアクションがあります。

ふむふむ

その前提で、ネームをもう一度見てみましょう

4コマ目で「やきそばパンだ」と声をかけられて、まずはそれに対するリアクションがあってほしいんですね。

しかし、今はそれがない!

はっ、確かに…

まず驚きや戸惑いの「リアクション」が入って、その次のコマで「からまれてる?」みたいのほうが自然です

4コマ目の女の子のモノローグは感情ですが、感情がワンテンポ早いんですね!

あ、言われてみればそうですね!

たぶん次のコマの間で、それがやりたかったのではないかと!

うおー!まさにそうです!順序が逆だったのかー!!

こんな感じにしたら自然かも?

例えば「焼きそばパンだ」というセリフをより大きくして、女の子に語っているのをわかりやすく。
そして次のコマで「うわあ感」がでたらいいんですよね。

構図の面白さ、表情、見せ方のバリエーションを考えるとよりよくなると思います!
例えば5コマ目をロングカットでシュールにとかも一案ですね

本当だ!演出次第で伝わりやすさが変わりますね!

一度まとめると…

・4コマ目のセリフで、想定と違う情報(本当はよく絡む仲なのに、逆の感じ)が伝わってしまった
・さらに感情を受け取る時間もなくなってしまった

これが感情をわかりにくくしてしまいましたね

な、なるほどー!

6コマ目のアンタって呼び方は、関係性がわかるからいいですね。
本当は関係性のヒントがちゃんと入っているのに、最初の言葉が強力すぎて打ち消されていました

おー!一度自分で感情をいれてみようとトライして、失敗しましたが、解説してもらうことでなんで上手くいかなかったのかがよくわかりました!
これはいい失敗!

そうですね!とはいえ、最初に描いたネームより全然良くなっていますよ!

はっ、さすがごとう先生!隙あれば褒めてくれる!!

キャラ型の愛 ストーリー型の愛

ちょっとだけ補足ですが、例えばストーリーを作るのが好きなタイプの人は、キャラに愛をもってみましょうとお伝えしました

はい!

でもだからと言って、キャラをめちゃくちゃ作りこまなくても大丈夫です

え、そうなんですか?

どちらかというと、見せ方を楽しんでほしいんですね!
どういう見せ方をすると魅力的なのかを見つけてほしいです

キャラをかわいく、かっこよく、どうしたら見せてあげられるかな、という意識です

はっ…そういう意識、まったくなかったです・・・

キャラ型の作り手は、そこに命をかけるんですね

なるほど!確かにそういう部分を大事に読む人もいると思うので、キャラのしぐさとか、そういうところも意識してみたいと思います!

まとめ

・1P目の情報を精査してみよう
・大事なコマのバランスを考えよう
・情報の取捨選択を吟味してみよう
・関係性に応じたセリフにしよう
・(特にストーリー型の作り手は)キャラクターへ愛を持ってみよう

はー、第一回目からめちゃくちゃ為になりました!
というか覚えきれません…

大丈夫です、意識してやっていくうちにだんだん覚えて、血肉になっていきますから

なるほど、頑張ります!次回もよろしくお願いします。