漫画の描き方03-1:感情の流れはめっちゃ重要[添削その1]

漫画の描き方03-1:感情の流れはめっちゃ重要[添削その1]

こんにちは。エリクスです!
初心者がプロにネームを添削してもらうコーナー、今回で3つ目のネーム添削になります!!果たして成長できているのだろうか…ちょっと不安ですががんばってやっていきます。

さて、今回は落語の「時そば」をモチーフにして「時そばラーメン物語」を作りました!

ごとう先生!今回もよろしくお願いします!

はい、お願いします!

早速ネームを見ていこう

では早速だします!ばーん!!

おおお!1P目はいい感じですね!

わー!やりましたー!

キャラクターがよくわかるし、演技ができていますね。
ついにぶち抜いた全身コマが出来たではないですか!

1P目

そうなんです!ついにやってみました!!

登場人物が3人いるんですが、そうすると情報は多くなっちゃいますよね。でもそんな中ではうまく入っているのではないでしょうか!
空もいれてくれたし、全然読める感じですね!

わーい、ありがとうございます!!

ただ、ここからが本番ですが、色々と見ていきましょう!

おおお、お願いします!

ストーリー部分についての解説

まずはストーリーから行きたいと思います

はい!

誤読が発生してないか気をつけよう

今回、4Pにしては内容が複雑かもしれないですね。実は誤読をしてしまいました!

わわ、それは大変です!

まずこの4P目の最後のコマなんですが

…同じラーメン屋だと思って混乱してしまいました!

あああ!なんてことだー!・・・なんででしょう?

一つ一つ見ていきましょう!

感情のつながりに疑問が出るのは間が足りない

まずは全部通して読んだ方はあれ?と思ったかもなんですが、こちらのコマ

「コミュ力でラーメン食べたい」と男の子が言っているのですが、その後になぜかお蕎麦屋さんが出てきます。
あれ?ラーメン屋さんじゃなかったの?なんで?となってしまい、これは感情を処理し切れないんですね!

確かに・・・冷静に考えると意味わからないですね

大事な情報は何なのかを整理する

整理していくと、この彼は望んでるものが2つあるんですね

1「タダで食べたい」
2「ラーメン食べたい」

これ、より大事なのは「タダで食べたい」ですよね

もちろんそうです!でも、それだとオチがつかないので、「アホすぎて蕎麦屋でラーメンくれと言ってしまった」という風にしました

・・・・なるほど

私の中で、時そばってお代をちょろまかすだけでなくて、その前の状況を整えることがひとつの教訓ではないか?と考えたんです。

ふむふむ

信頼関係を作り、状況を整えることこそ時そばの教訓のひとつ。
そこで、「状況つかめてないぞ!お前!」って感じのオチが言いたかったのです

うんうん、やろうとしていることはいいですよ!

確かにこれは、自分では頭の中で考えまくったから流れがわかってますが、初めて見る人には伝わらないですね

伝えたいことは、誇張して強調しないと伝わらない!

伝えたいことって、かなり強調しないと実は思った以上に伝わらないんですよね

そんな気がしてきました!

逆に、「何が伝えたいか」だけが明確に強調できれば、もはやコマワリはできてしまいます

あああ、なるほど!

なぜ伝わらないのだろうか?

感情に沿ってもう一度みていきましょう。

読んでいると、女の子の感情は結構入ってくるんですね。しかしそこに男の子の事情も入ってきてしまいます。

つまり2人分入ってきてしまって、読んでいると、どっちに寄り添っていけばいいかわからなくなってしまいます。
この内容を4Pに入れるには、そもそも難しいんですね

あああ、毎度おなじみの内容入れすぎ問題がまた!

そうなんです。今は内容がぎゅうぎゅうです

感情の流れを整理しよう

流れを整理していきましょう。

この女の子、そもそもお金をちょろまかそうって気持ちありますか?

ないです。純粋でいい子の設定です

なるほど。これは時そばの元ネタを知っているから、きっと余計わからなくなっちゃうのかもしれませんね。ほかにもあります

感情と出来事のつながりがみえない

100円少ないのが、内容にどう関係しているのかがわからない。
そもそも多く払っていてもそうじゃなくても、あまり内容に関係ないんですね

たたたた、確かにー!

彼は何で「手袋でも買いな?」を言ったのかな?と、読んでる人はわからなくなってしまいます

はぁ、そうかぁ!

例えば女の子が「100円足りない!」とかであれば流れとしてわかります。
ああ、店長は見逃してくれたんだな、と。

時そばの内容を利用しつつ、エリクスさんのやりたいことと、キャラクターの感情の流れがマッチするのが大事です

なるほど!ちゃんと考えないとだめですね。
実は何パターンかストーリーは考えたのですが、そもそもお金ちょろまかすのって現代的にはマズイ・・・と思いまして・・・

逆に多く払ってしまって、その清い心がゆえに得をする。という話がやりたかったのです!
しかし上手くできなかったー!ああ!

なるほど、やりたいことはわかります!

まぁ実はこの辺のストーリーの話は、実はネームタンクのめっちゃ得意な部分になったりするんですが、話がコマワリから遠ざかりすぎちゃうので一旦割愛しますね!

重要なことは

感情の流れをきちんと整えよう!

ということなんです。

ところで、エリクスさん根本的に、「出来事で内容を組み立てれば良いのでは?」と思ってませんか?

え?思っているというか、違うんですか!?

実はそれよりも大事なのは、誰の気持ちがどう変化したのか?という点なんですね。
お金を多く払った彼女はどんな気持ちで、それをおごってもらってどう感情が変化するのか。
気持ちの変化を大事にしてほしいんです

マンガは感情の変化がめっちゃ大事

ぶっちゃけますね。気持ちが変化しないなら、出来事を入れる意味ってあんまりないんです

え?あれー?えーそうなんですか?(驚愕)

例えば

・ラーメンおいしいなぁ、好きだなぁ!と最初に女の子は感情を持つ
・さらにごちそうまでしてくれて嬉しいなぁ、やっぱり好きだなぁ!

大好き → やっぱり大好き

これってあんまり感情の落差がないんですね。

あ、ほんとだ!ほぼ変化なしですね…。

例えば
出来事を経た結果、「めっちゃ好きになる」とかならOKです。
最初のページを超える感情が最後にあると、変化とわかりますから。

感情の変化さえあれば、まとまって見えてしまう!

出来事がそうでもなくても、感情の変化さえあれば、実はマンガとしての体(てい)をなしちゃうんですね

なるほど!てゆうかプロットの時点で、すべて出来事で考えて、感情のことなんか考えてなかったです・・・
ネーム描くときに、感情コマを入れようとは思ったんですが、感情の変化としては考えてなかったです!反省!

確かに感情コマを入れようという気持ちは伝わりました。このコマとか

でもね、まだ足りてないです!

ええーやっぱり足りてない!大変だ

「大好き」という気持ちを説明しようとしている感じがします

説明を演出に変えてみよう

説明をするんじゃなくて、演出にかえるとより良くなります。
つまり、強調です。強調させて伝えてみましょう。

「このラーメン好きだなぁ、本気でめっちゃおいしいなぁ」という気持ちを表現する場合、実際にどういう行動とるんだろう?という人間観察が必要です

例えば、なりきってみるのもオススメです。どんな動きや発言がでるかな?と

なるほど、自分で演じてみるのもいいかもですね!

一言「ご馳走様でした」と呟くかもしれない

確かに、すごく満足した感じが伝わりますね!

精神論的になってしまいますが、「コマに、感情を出していくんだ、気持ちを伝えるんだ!」という思いが結構大事だったりします

物語は最後に感情が強まってほしい!

4Pとかであれば、最後のページの感情が大事です!1P目よりは強くあってほしい。
そうしないと尻すぼみな印象になってしまいます

確かに、最後に感情が強い方が、読んでいて満足感が高そうですね

複数の感情がマッチしていない場合はどうなる?

この話って

1,ラーメンおいしい!
2,店長がイケメンである

この2つが入っていますが、時そばの感情とマッチしていないんですね。
時そばのポイントの「お金云々の部分」に着目できなくなっちゃっています。

確かに、時そばがなくても成立する内容になっているかも…

「手袋買いな」って方が印象が強くて、店長の優しいなぁってところに目がいっちゃいます。

例えばですが、
女の子が「多く払ってません?」て男の子に言われて、それで彼女の気持ちがどう動くのか?とか、多く払っちゃったということに対して気持ちが動くといいかもしれません

どの出来事に対しての感情を描くといいのかなと、しっかり見極めるのも大事ですね

確かに、色々と錯綜して複雑になってしまいました!

と、実は、ココまでは感情の話で、コマワリのことはここからになります!

なにー!まだ前半だったんですね!!

と、今回は内容がモリモリ盛りだくさん!なので、後半に続きます。